もうひとつの追憶の日々-第2章-
こんにちは。
身体と心のセラピストNorikoです。
めずらしく深夜近くに
車を運転していたのですが
2、3分で自宅に着くという所で
ななんと
野生のたぬきが2匹
車の前を横切っていくという
「北の国から」のキツネ&蛍ちゃん
の感動シーンと同じくらい
感動的瞬間だった今日この頃
皆さまいかがお過ごしでしょうか?
「もうひとつの追憶の日々」
ー第2章ープロローグは
こちらをどうぞ。
第1章は
こちらをどうぞ。
今思えばワタシは
「自分」というものが何なのか
分からないまま
大人になってしまっていたのだ。
「自分を知りたい」
「自分は何者?」
なんて一度も考えたコトが
なかったように思う。
小学校に上がってすぐに
父を交通事故で亡くしたワタシは
三人姉妹の中で一番の母親っ子だった。
女手1つでワタシ達3人の子供を
育てなければならない大変な母を
自分も子供ながらに支えてきた。
自分の本当の気持ち
を口に出さないというスタンスで。
いや
そんな自分の感情でさえ
全く自覚なく振る舞っていた。
ただただ
世界でたった1人となった親である
母の強さと逞しさに尊敬し
大好きな母からの言葉を
疑いの気持ちなぞ1ミリもなく
素直に聞いていたのだった。
その後
少しずつ自我というものが
人並みに芽生え始めると
ようやく遅めの反抗期がやってきた。
今まで「良い子」でいた
猫被りな自分を振り払いたい一心で
タバコを吸い
バイトで稼いだお金でクラブに行って
友達と朝まで遊びほうける日々。
確かに
友達との時間は楽しかったけど
その「場」にイマイチ溶け込めてない
自分に気づいていた。
自分を傷つけ
母を傷つけ
嵐のように先の見えなかった反抗期は
意外にも
父の月命日の日を境にピタリと終わる。
なんとも厄介で取扱い難い娘を
何も聞かずに寄り添ってくれた母の
その距離感がとても嬉しかった。
そして
久々に見る母の髪の白さに
どれだけ心配をかけてきたのか
思い知らされた…
ワタシだけは
母を悲しませたくない…は結局のところ
自分の思い上がりでしかなかったのだ。
だってその数年後に
日本人ではない人との結婚によって
更に
母をガッカリさせてしまったのだから。
おまけに
母を置いて海外へ引っ越すだなんて…
「娘の家族と一緒に日本で幸せに暮らす」という
母の思い描いていた未来予想図を
叶えてあげられない自分はダメな娘だと
「罪悪感」という新たな十字架を
背負う羽目になっていく…
つづく。
今日も読んでくださり
どうもありがとうございました。
【タヌキの生態】
一夫一妻で、一生を添い遂げる〜♪